医世界で学ぶ微生物

臨床検査技師が感染症を勉強するブログ

【試験に出る例外】消毒薬②

さて、消毒薬に関する問題を解いていきましょう。

問題に出るところが即ち勉強すべきポイントですもんね!

 

目次

 

国家試験

第65回(2019年)臨床検査技師国家試験

 

問題69 高水準消毒薬はどれか.

  1. ポピドンヨード
  2. 消毒用エタノール
  3. グルタルアルデヒド
  4. 塩化ベンザルコニウム
  5. 次亜塩素酸ナトリウム

 

引用:矢富裕、他(2019)『検査と技術 vol.47 no.6』医学書院(730)

 

グルタルアルデヒドはグルタラールのことで高水準消毒薬

因みにオルトフタルアルデヒドはフタラールのことでこれも高水準消毒薬

ポピドンヨード、消毒用エタノール次亜塩素酸ナトリウムは中水準消毒薬

塩化ベンザルコニウムは第四級アンモニウム塩であり低水準消毒薬

ということで答えは3. グルタルアルデヒド

 

二級資格試験

平成25年(2013年)第100回二級臨床検査士資格認定試験

 

4. 消毒薬と対照の組合せで正しいのはどれか。

  1. グルタラール    ―吐物
  2. ヨードチンキ    ―腰椎穿刺部位の消毒
  3. イソプロパノール  ―粘膜
  4. 次亜塩素酸ナトリウム内視鏡
  5. クロルヘキシジングルコン酸―排泄物

 

 引用:高木康、他(2014)『検査と技術 Vol.42 no.4』医学書院(379)

グルタラールは高水準消毒薬ですので環境には使えません。

ヨードチンキは人に使います。蛋白の汚れで不活化されるので注意です。

イソプロパノールはアルコール系なので粘膜には使えません。

次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性があるので内視鏡には使えません。

クロルヘキシジングルコン酸は排泄物には使いません。

よって答えは2です。

 

認定試験

2014年 認定臨床微生物検査技師 試験問題

 

問題11 病原体と消毒・滅菌法の組合せで誤っているのはどれか。2つ選べ。

 a  Burkholderia cepacia―塩化ベンザルコニウム

 b  Candida albicans      ―消毒用エタノール

 c  結核菌       ―消毒用エタノール

 d  プリオン        ―高圧蒸気滅菌(121℃、20分)

    e  ノロウイルス    ―次亜塩素酸ナトリウム

 

引用:一般社団法人日本臨床微生物学会HP 認定臨床微生物検査技師制度

消毒用エタノールは芽胞とエンベロープ有ウイルス以外いけるのでb,cは正しい

次亜塩素酸ナトリウムはほぼなんでもいけるのでeも正しい

因みにノロウイルスエンベロープ無いので消毒用エタノールは効果弱い

そして、aの塩化ベンザルコニウムは低水準消毒薬であり、一般細菌と酵母用真菌に有効であるため、一見一般細菌のBurkholderia cepaciaには有効そうなのですが、ここがポイントです。

 

一般細菌の中にはある種の低水準消毒薬に抵抗性を持つやつらがいるのです。

 

代表的な菌は、

  • Psuedomonas aeruginosa
  • Serratia marcescence
  • Burkholderia cepacia

の3種。これらは時に院内での日和見感染として問題となります。

 

また、プリオンは感染性蛋白粒子であり、これは通常の高圧蒸気滅菌(121℃、20分)では不活化できません。

よって、誤っているのはaとdになります。

 

どうでしたでしょうか?

正直、僕は問題文を打つのに疲れました(笑)

まだブログ初心者なもので何かもっと効率のよい方法や見やすくまとめる方法がないか探してみたいと思います。