こんにちは!
なかなか忙しさが緩和されませんね。
見かけ上は休みでも実態はただの宿直明けだったり呼び出し待機だったり、休日もコロナ対応の感染症外来当番があったり。
最近はもはや休日は偽陽性、偽陰性ならぬ偽休日だと感じてしまいますよね。
みなさんもきっと忙しく過ごされていることかと思います。
このコロナ期間は、より良い働き方の有り様についても考えさせられえる期間となりました。
今日は、Listeria monocytogenesについての二級資格試験やりましょう!
目次
※便宜上、目次の項目は問題の選択肢となっております。
正しいとは限りませんのでご注意下さい。
二級資格試験 正しいのはどれか
平成25年(2013年)第100回二級臨床検査士資格認定試験
18. Listeria monocytogenesについて正しいのはどれか。
- 鞭毛を欠く。
- 4℃では増殖できない。
- カタラーゼ試験陰性である。
- 第3世代セフェム系薬に耐性を示す。
- ヒツジ血液寒天培地上でβ溶血を示さない。
引用:高木康、他(2014)『検査と技術 Vol.42 no.4』医学書院(380)
正解は4です。
1. 鞭毛を欠く
周毛性鞭毛を持ち、運動性があります。
よって、誤り。
一方で、同じグラム陽性の無芽胞小桿菌であるCorynebacterium sp.は鞭毛を持たず、運動性はありません。
2. 4℃では増殖できない。
発育可能温度域は0~45℃と広いのが特徴です。
よって、誤り。
冷蔵していても生えてくるのが、食品媒介感染を起こすポイントですね。
他に食塩抵抗性や胆汁抵抗性などの性質も持ち合わせています。
3. カタラーゼ試験陰性である。
カタラーゼ試験は陽性です。
よって、誤り。
他に、グラム陽性桿菌のCorynebacterium sp.やBacillus sp.もカタラーゼ陽性です。
嫌気性グラム陽性桿菌のClostridium sp.とClostridioides difficileはカタラーゼ陰性です。
4. 第3世代セフェム系薬に耐性を示す。
セフェム系薬は耐性です。
よって、正しい。
ペニシリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系は感性です。
5. ヒツジ血液寒天培地上でβ溶血を示さない。
弱いβ溶血を示します。
よって、誤り。
β溶血のグラム陽性桿菌と言えば、L. monocytogenes、Arcanobacterium haemolyticum、Bacillus cereusあたりでしょうか。
終わりに
はい、二級資格試験を一問やりました!
基礎的な内容から治療についても問われていますので、国試や認定試験の勉強にもなる問題かと思います。
今日はここまでです。
では、お疲れ様でした!